古くから日本酒の醸造地として知られた三原。
1645年に刊行の文献にも、「三原の酒」が登場し、多くの酒造所が建ち並び、酒処として栄えてきました。
現存する唯一の蔵元は、『酔心山根本店』。三原駅から10分ほど歩くと、
黒壁と出格子、分厚いナマコ壁など、街中とは思えないほど風情ある建物が迎えてくれます。
1860年の創業以来、数えきれないほどの受賞歴を誇ります。
「醉心」は、日本画の巨匠、横山大観が愛したお酒として知られ、無類の酒好きだった大観は、
「我が主食は酔心なり」と語ったと言われています。
軟水の名水で仕込んだ酒造りで国内外に展開する広島県を代表する醸造所の1つです。